にょろにょろ 」 に会いに

 にょろにょろとは、氷筍のこと。
天井から滴り落ちる水が凍りついて、筍のように少しずつ上に成長し、地面から氷の筍が生育している感じです。
その様がアニメのムーミンのキャラクターに似ていることから 「にょろにょろ」 と呼ばれています。

 町村合併で伊達市大滝地区になりましたが旧大滝町に、昔アイヌの人々が遠くからシカ狩りなどに来て、ここで解体をしたり・・・とか、ベースキャンプとして利用していたという大きな洞窟があります。
その洞窟内に、冬の時期にだけ現れるにょろにょろ。 
何年も前から行ってみたいと思い続けながら、天候の具合が気になりなかなか計画を立てられずにおりました。
こんなことでは一生にょろにょろに会えない・・・と、思い切って2月15日(土)、まるで気象条件に賭けをするように「エーイッ!」と決断しました。

 先週末には、東京はじめ本州各地では数十年ぶりの大雪で大混乱。
引き続き今週末も再度大雪とのことで、日ペンの新師範認定式・全国研修大会がとり行われることが気になりますが、こちらは降雪も風も無く・・・曇り空ながらまずまずのお天気にホッと。

 スノーウエアーを着てゴム長靴を履き、登山用のリュックを背負い、早朝5時55分発のJRで札幌へ。 さらにバスに乗り換えて大滝へ向かいます。
途中の中山峠からは、どっしりと蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山が望まれ、「今日は大丈夫だよ!」 と声援を送ってくれているようでした。
10時ころ大滝到着。 ここからにょろにょろ洞窟へは、私有地の牧草地を通り抜けるため個人では絶対行くことができません。
もしこれをご覧になって行ってみようと思われる方がおられましたら、大滝アウトドアアドベンチャーズ(会社)でガイド予約を!

     
 中山峠からの羊蹄山(蝦夷富士) この 大雪原を通って百畳敷洞窟へ  徳舜瞥山(トクシュンベツヤマ)の方向に向かって歩く

 この2日間ほど雪が降らなかったので、歩くところ(道路ではない・・・人一人が通れるだけの幅))が踏み固められているので、スノーシューは履かなくても良いとのこと。
身支度をしっかり整えていざ出発。 
目の前には大滝を代表する徳舜瞥山(1309m)、そして手前に広がる大雪原(牧草地)をガイドさんの後に、まるでカルガモのように一列に並んで横切ります。
150mほどの落差がある渓谷の淵を、渓流の音、小鳥の鳴き声、動物たちの足跡や熊の爪痕・・・林の中の大自然を満喫しながら・・・歩くこと40分ほど。
ガイドさんの足が止まり 「着きましたー。」 と。 先客の人たちのリュックサックが木の根元に2個置かれてはいるものの、「エーッ、どこ?」 と一行キョトンと。
「 そこです。 」の方向・・・数メートル上方斜面の木の陰に、ちらりとその入り口が見えました。
赤いヘルメットを渡され、つららの落下が危険なこと、氷筍は折れやすいこと、必ず手袋をはめて移動すること・・・等々の注意事項をお聞きし、いざ!

 「ウワァー!」と、感動の見たことのない世界が広がりました。
「大滝百畳敷洞窟」と呼ばれていますが、間口、奥行きともに15メートルほどで、実際には200畳くらいあるそうです。
自然の造り出す芸術の世界に感動しました。
何年間も、会いたい会いたいと思っていたにょろにょろにやっと会え、 いつまで居ても、見飽きない感じでした。 

       
 にょろにょろ達が一斉に出迎えてくれました ガイドさんと : 絶好条件の中での素敵な体験に感謝!  スノーシュー

 見物を終えると、雪上でのティタイム。 
ガイドさんの奥様が焼いてくださっているという、かわいらしいムーミンの形をしたクッキーと紅茶をいただき、うれしいおもてなし。
出発地点は標高250mほどで、ここは約500メートルほど。上りもわずかで思ったより大変ではなかったと言いましたら、今日は特別に条件の良い日だったとのこと。
雪が積もったり、風が吹いたり、スノーシューを履いたりという日には、今日の倍も時間のかかるそうです。
スノーシューも体験してみたかったと申しましたら、戻ってから貸して下さり、誰にも踏まれていないマッサラな雪原上を歩き回り大満足。

 帰りはすぐ近くの北湯沢温泉に立ち寄り2時間程ゆっくりくつろぎました。
バスの車窓から、あちこちのスキー場の夜間照明や町の夜景を眺めながら・・・岩見沢着午後7:30。
思い出に残る本当に良い一日でした。  


※ 天候・フィールドの状態で、ガイドの判断により中止のこともあります                                                                                                   装備レンタル有り : スノーウエア上下 各300    長靴 300円    ニットキャップ・グラブ 200円
          ガイド料 :  大人一人4500円 ( 二人以上で参加のこと )  含・貸しスノーシュー、クッキーとお茶


                         徐俳雪費大空と大地・・・