第79回展の審査終了

 6月12日(日)審査会が行われました。
今年は、蒲田駅近くにある 「大田区産業プラザPIO」 4Fのコンベンションホールで。
昨年まで利用されていた浜松町の会場は、開発区域のため取り壊されて辺り一帯更地になっているそうです。

 出品数・・・一般部2604点、児童生徒の部5915点で昨年とほぼ同数。
自由創作部・臨書、 規定1部、 規定2・3部・・・ というように、12部門に担当が分けられて、今回私は押切秋翠先生、田中麗秀先生、夏秋春草先生と共に「規定2部( 準初段〜三段 )」 と「規定三部( 4〜1級 )」 を担当。

 審査で気になりましたのは落款。
一番数多く書いて居られるだろう自分の名前が丁寧に美しく書かれ、それにマッチした大きさの雅印で締めくくられた作品はとても気持ちの良いものです。
課題ばかりを練習して良く書けたものにだけ支部名・氏名を書く・・・と言うことのないよう、日頃の競書を書かれる時から気をつけていただきたいと思います。

 最後は自運創作と臨書の最高賞を決めるための記名投票。
さすがここまで上りつめてきた作品は素晴らしいものばかりで、私のようなものが審査させていただくのは申し訳ない気がいたします。
7月23日から開催される展覧会には、是非来場されて肉筆をご覧いただきたいです。



小旅行

 10日(金) 午前8時発の飛行機で上京し、この日は宇都宮の大谷石地下採掘場跡を見ることに。
ホテルに荷物を預け、東京駅から12:00発の新幹線で宇都宮へ。 そこから大谷観光1日乗車券を買って「大谷石資料館入口」へ。

 バス車窓から見る町並み・・・大谷石を利用した蔵、家屋、塀があちこちに点在し、石でありながらブロックやコンクリートとは違ったホッコリとした温かみが感じられます。
バスを降り資料館に向かう途中には、川に沿って大谷石の奇岩が大きな屏風のようにそびえ立っていたり、風化されてきたと思われる巨石や壁に採掘された穴があちこちにあったりと、かなりダイナミックで他では見られないような独特の雰囲気が続きます。

 地下30m (深いところは60m) の岩肌が露出する採掘場は気温10℃以下とヒンヤリ。
ライトアップされ幻想的な雰囲気は、まるでエジプトやイタリアの遺跡のようでした。
手掘りされていた頃のツルハシのあとの残る壁、80s以上ある石を背負子で背負い細い階段を上り下りして運び出した様子・・・
機械化が進み・・・初期から近年に至る採掘・裁断機・・・輸送方法の変化、
塩の華の白い結晶が岩肌表面に浮き出ていたり、採掘される石には規格があり、それらが積まれている場所があったり・・・
等々、巨大な地下空間を興味深く見学しました。
映画会 展覧会 車の試乗会 コンサート、挙式などのイベント会場としても利用されているようです。

       
 大谷景観公園の奇岩  大谷資料館入り口 地下採掘場跡・・・コンサートや展覧会などにも利用されるとのこと 

       
 採掘場跡:地下30メートルの巨大空間  大谷寺(大谷観音)  平和観音(戦没者追悼のため戦後に)  六本木ヒルズ52Fから都心を望む

 すぐ近くに 「大谷寺 (大谷観音)」 が・・・810年弘法大師による開基と言われています。
まるで洞窟に包み込まれたような日本屈指の洞窟院で、本尊は岩壁に彫られた約4.5メートルの千手観音(大谷観音)。
その奥に進むと 「釈迦三尊像」 「薬師三尊像」 「阿弥陀三尊像」 が並び、堂内にある10体の石仏は国の重要文化財・特別史跡の二重指定を受けているとのこと。
又ここは、縄文時代から弥生時代の約9000年にわたる横穴式住居跡であったことが判明しています。
宝物館においては、国内では縄文時代最古の人骨(11000年前)が手足を折り曲げた屈葬の状態でほぼ完全な姿で見られます。

 そこから3〜4分歩くと大谷公園。
昭和23年から6年かけ大谷石採掘場跡の岩層壁面に総手彫りで彫られた約30メートルの 「大谷平和観音」がドーンと。
太平洋戦争の戦死者を追悼するためつくられたそうです。

 11日(土) 午後3時から品川で役員会。 それまでの時間を有効に・・・と言うわけで、
六本木ヒルズ52階・・・森アーツセンターギャラリーでの 「世界遺産 ポンペイの壁画展」 を見に。
中学2年生の時 「ポンペイ最後の日」 という小説を読んだ時から、一瞬にして火山灰に埋まって消滅してしまったポンペイにはズーッと興味を持ち続けていました。

 ホテルを9:30に出て、行ってみますと1階入り口から外にはみ出して長い行列・・・最後尾に140分待ちと。ガックリ!
でも小さい子供たちも沢山いるので不審に思い、壁画展を見るために来られたのか聞いてみましたら「セーラームーン展」 を見に来たとのこと。
近くの係員にロープの左側をまっすぐ上って行ってくださいと教えられ、3階までスイスイと。
そこで又行列が・・・後について5分ほど並んでましたが、一向に前へ進みません。入場者が多いので制限しながら入れてくださるのか・・・とも思いましたが、並んでいる方に聞いてみましたら、レストランに入るために順番を待っているとのこと!
どうりで若い女性ばかりでした。

 こちらからエレベーターに乗ってくださいとの案内で 「ホッ!」 と。 そして一気に52階まで。
音声ガイドを利用し、ゆっくりたっぷり2時間余りかけて見ることができました。
発掘された壁画・・・まるでジグソーパズルのようにつなぎ合わせて復元されていたり、当時のままの鮮やかで美しい色彩に凄いとしか言葉が見つかりません。

 ポンペイの人々はブドウ栽培を中心にとても豊かな生活をされていたようです。
2000年も前に、個人の家の壁や天井にもこのような素晴らしい絵画が施されていたとは・・・
それも一面だけでなく部屋全体が絵画で囲まれていたり・・・
絵画の技術だけでなく、素晴らしい芸術感覚、豊かな人間性にも驚きでした。

 13日(月) 小雨のため雨でも観光できる所を検索すると、大森海岸にある 「しながわ水族館」 が。
ホテル前のJR大井町駅前から無料送迎バスが出ていることが判明。
10:30発に乗車。月曜日の来館者が一番多いようで、バスは満員。
館内には幼稚園の可愛らしい団体さんもいて、大広間でくつろいだりしていました。

クラゲ、サメなど展示数も豊富で大変見ごたえがあります。
ショーなどもあるのですが時間帯が決まっており、3時には空港に着きたいのでこれは断念。
でも本当に久しぶりの水族館・・・十分楽しめ、そして癒されました。
庭園公園が隣接されていて、お花がきれいで、お天気が良ければ散策も楽しめましたのに・・・と、少々残念。

 というように、いつも通り精力的に過ごした3泊4日でした。
今回は鈴木右鴻先生、小畑翠清先生とご一緒の旅、例年同行の清野舟紅先生にはお写真でご一緒していただきました。


                 アスパラ五人組