イカからブリへ

 函館はイカ ( スルメイカ ) の街として通っていましたが、そのイカが近年は不漁続きで、市場や加工業者の方々を悩ませています。
代わってブリの水揚げ量が急増。 
その水揚げ量は10年前の9倍以上で、鳥取県境港市に次いで全国2位なのだそうで驚きました。
このままでは函館は 「 イカの街 」 から「 ブリの街 」 と言われるようになるかも・・・

 地球温暖化による影響では・・・などと言われています。
ブリは温暖水域を好み、石川県あたりの日本海沿岸地域で多く水揚げされていました。
北海道周辺の海水温が高くなり、ブリが北の方にも来遊しているらしいのです。
北海道ならではの魚がとれなくなり、南方のカジキやマンボウがとれるようになってきて、スーパーに行っても戸惑いを感じたりします。

 魚だけでなく、全国の生産量の9割を占める昆布も近年は不漁、不作。
羅臼、利尻、日高、函館等々と、とれる海域によってそれぞれ特徴があり、海岸沿いの道路を車で走ると、一面真っ黒な絨毯を敷き詰めた様に広がる昆布干しの様子が見られます。北海道ならではの風物詩なのですが・・・
海だけにとどまらず、更には農作物にも変化が・・・以前は作ることのできなかったサツマイモや落花生が今は収穫できるようになりました。

 イカの不漁は函館の夜景にも影響を与えているようです。
日本三大夜景の一つとして名高く、夏の観光シーズンには函館山が大混雑・・・山頂まで車の渋滞が続きます。
街の光にイカ釣り船の漁火が相まって、美しい夜景をかもし出します。
大量のイカ釣り船が津軽海峡に出て、その灯りは人工衛星にも映るそうです。
しかし今は、その座を札幌藻岩山からの夜景に譲ってしまいました。

 昔は 「イガ、イガ、イガー」 と、早朝からリヤカーを引くイカ売りの行商さんに会えるのも、函館観光の楽しみの一つでしたが・・・
今はどうなのでしょうか・・・


             冬の爪あと桜開花