青 い 池

 青い池のことは、こんなに有名になる数年前から、何で見たかは忘れましたが知っていました。ごく小さな記事だったと思います。
カメラマンの方々の口コミから広く知られるようになったようです。
JR美瑛駅から白樺街道を白金温泉に向かう途中にあるのだ・・・ぜひ行ってみたい・・・ズーッとそう思い続けてきました。

 白樺街道(道道966号・十勝岳美瑛線)は、「北海道自然100選」に選ばれており素晴らしい景観美を誇っています。
しかしこんな美しい光景ですが、作家三浦綾子さんが小説「泥流地帯」に書かれているように、大正15年の十勝岳噴火により開拓民144名もの命を奪った大災害の悲しい歴史があります。
その時に流れ出た泥流により破壊された森林や田畑跡地に自生し育った自然林なのです。
白樺は周りが荒れ地になった時、最初に生え、森を再生させる先駆樹種なのだそうですが、寿命は人間並みとのこと。
この美しい並木道も残念ながらこの先何十年も存在するわけではないのですね。

 道の両側に白樺並木が4kmにわたって続き、並行する遊歩道3kmは森林浴やバードウオッチングに最適です。
十勝岳登山や、白金温泉宿泊などの目的で幾度も通ったことのある道ですが、その頃はまだ青い池のことなど全く知られておりませんでした。
行きたい思いは募っても、不便なところなので、車でなくてはなかなか行くことができませんし・・・
一昨年の3.11大震災以来、車の利用は極力控えてきたこともあり、自分の運転で出かけるのは結構億劫(年齢のせいも・・・)。
最近「青い池入り口」というバス停ができたとのことですが、乗り物を色々乗り継いでいくのも面倒。

 ところが「神秘の青い池」として人気急上昇にともない、青い池に行くための観光バスが出現!
というわけで昨日、旭岳の紅葉と青い池をセットにしたバスツアーに参加しました。 

 快晴で絶好の旅日和! JR岩見沢駅前発9:00。 高速道で旭川を通過し、旭岳ロープウエー入り口にお昼頃到着。
車中でお弁当をいただき、「旭岳散策1時間コース」を歩くための腹ごしらえは完璧! 
連休初日の好天気と言うこともあり駐車場はほとんど満杯状態。
101人乗りゴンドラのロープウエーで姿見駅(標高1600m)へ。 そこからは各自の体力に応じて自由散策。

 例年でしたら初冠雪が見られたり、美しい色鮮やかな紅葉が広がったりしていますのに、厳しい残暑が長く続いたため紅葉はやっと始まったばかりという感じ。
それでも目の前をチョロチョロと横切っていくエゾシマリスに歓声を上げたり、かわいらしいシラタマの花や、少し前まで咲いていたであろうリンドウやワタスゲを見ながら、姿見の池についた時はその美しさに大感動でした。

   
 旭岳と姿見の池  例年ならばとても紅葉が美しいのだが・・・

 青い池へは、国道からは徒歩で細い道に入るとばかり想像しておりましたが、何と少し入ったところに駐車場ができていて、そこへ向かう道路に車が連なっていて驚きでした。
お天気の良い休日で、北海道新聞日曜版に大きな写真が載ったばかり・・・その影響もあってか駐車場も込み合って以前とは全く異なる状況に唖然としました。 
本州ナンバーの車も結構目に入り、青い池のうわさは全国的になりつつあるようです。
駐車場から歩くこと5分ほどで、木立の隙間から乳白色の湖面が見えてきた時は思わず足早に・・・。
それはもう期待を裏切らない、神秘的で本当に美しい癒しの風景でした。
もっと近くでしたら、雨の日も曇りの日も、新緑の頃や紅葉の頃、雪の季節など、エメラルドグリーン、コバルトブルーと日によって変わると言うその景色を毎週通って眺めるかも・・・。

 実はこの池、偶然にできた人工池。
十勝岳噴火の後、開発局が万一に備えて、火山泥流をためるコンクリートブロックダムを建設。
ここにいつしか温泉が混じった川からの水が流入して、水没した場所にあったカラマツがそのままの状態で立ち枯れ、このような幻想的な風景が生まれたのだそうです。

 こんなに評判になり美瑛の観光の主役になってしまい、あんなに次々とバスや乗用車がやってきて・・・と、数年前までは行きかう車も本当に少なかった頃を知っているだけに、少々不安を感じたりしています。

   
 青い池のために白樺街道から駐車場への道が  青い池・・・日によって色が変わる  '07.10.12   白樺街道


                              厳しい夏秋の漁に異変