青 森 へ

 テレビによりますと、京都では今月いっぱい紅葉の見ごろとのことですのに、北海道はすでに初冬。
冬は年齢とともに家に閉じこもりがち。
そこで冬眠前のひとあがき・・・友人と二人で函館へ。 バージョンアップして湯の川温泉泊。
11月23日(金・祝)〜25日(日)、2泊3日フリープランで出かけてきました。

 函館へは、もう十数回も訪れていますので、今回は青森へ行ってみることにしました。
一番の目的はズーッと念願だった「三内丸山遺跡」を見ること。

 24日、ホテルでの朝食を済ませ、そのままタクシーでJR函館駅へ。
予定していたより1便早い列車に、親切な駅員さんのおかげで滑り込みセーフ! 青函トンネルを通り抜け函館から約2時間で青森駅着。
観光案内所で色々教えていただき、土曜・日曜発行のバス1日乗車券を購入。
三内丸山遺跡へ行くバスには時間が少しあるというわけで、駅から徒歩1分にある「ねぶたの家・ラ・ワッセ」に立ち寄りました。

 国の重要無形文化財に指定される日本を代表する「ねぶた祭り」 。
それを支えてきた人々の姿や情熱、思い・・・迫力ある展示物や映像を見ながら、「ねぶたミュージアム」を通り抜けると「ねぶたホール」へ。
ここでは、祭りに出陣した大型ねぶたの選りすぐり5台が展示されており、巨大ねぶたがまるで頭の上から覆いかぶさってくるようでした。
テレビの画面を通してみるのとは大違い、その迫力に圧倒されました。 これらのねぶたは毎年入れ替えされるのだそうです。

   
ねぶたの家ワ・ラッセ」 に展示のねぶた  県立美術館展示 : 巨大な彫刻の青森犬  
犬の足元に居る人と比較を!

 循環バスに乗車すること20分。 まずは丸山遺跡の一つ手前の「青森県立美術館」で下車。
青森出身の奈良美智さんの絵画や彫刻を・・・。 女性の力でよくこのような大きな彫刻ができるものだこと・・・と思っておりましたら、NaraYositomoさんという男性でした。
 進んでいくとやがて壁面いっぱいの巨大なシャガールの絵画が3枚。 
更に進むと、棟方志功さんの沢山の版画や書も見ることができ大感激。 思いがけない収穫でした。

 三内丸山遺跡へはここから徒歩5分ほど。 近くにおられた女性係員の方に道を尋ねましたら、親切にわざわざ案内して連れて行ってくださいました。この美術館の建っているところも遺跡の上なのだそうです。
数十メートルほど先に10名弱の人たちが居られ、「あのグループの中の黄色いジャンパーの人がボランティアガイドですから、一緒に話を聞きながら見学されたらいいですよ。」と。 今日は何と親切な方々に恵まれているのだろう・・・と、二人してまたまた大感激。

     
 六本柱建物(復元)  大型建造物(復元)の内部  竪穴式住居(復元)

 三内丸山遺跡は、日本最大級縄文集落跡で、東京ドーム7個分もの広さがあるとのこと。
1992年から始まった発掘調査で、縄文時代前期〜中期(約5500年〜4000年)の大規模な集落が見つかりました。
一番多い時で4000人ほどの人たちが暮らしていましたが、衰退期には500人ほどに減ってしまい、その原因は寒冷化によるということが判明しているとのことです。

 マメやヒョウタン、ゴボウなどの栽培植物が出土し、DNA分析によりクリの栽培も明らかになり、沢山の竪穴式住居跡、掘立柱建物跡、盛土(ゴミ捨て場のようなもの)、お墓、生活道具等々が出てきて・・・出土遺物は段ボール箱数万箱に及ぶ・・・まだまだ発掘途中なのだそうです。
ゴミ捨て場の盛土は泥炭層で、そのため堆積物は空気から遮断され、そこから出土する大量の土器、漆器、道具類、魚の骨などの食べかすまでがそっくりと残されていて・・・これらはまさに現代考古学者にとっては「宝物庫」とのこと。

 直径80cmもの木柱が出土し、大型建造物が建てられていたことも判明。
また当時の自然環境や生活、村の様子などが具体的に解明されてきたとにより、これまで移動・狩猟生活をしていたという歴史的事実を根底から覆すことになったのだそうです。多くの発見が縄文文化のイメージを替えたようです

 5000年も大昔の人たちの暮らしの知恵や能力や技術に、本当に驚くことばかりでした。

 

                               千寿橋良いお年を!