知床峠

 道東にある羅臼町と斜里町を結ぶ国道334号(全長27km)を通称知床横断道路と呼んでいます。
知床峠は、1000mを超える知床連山の尾根筋にあたり標高738m。
ここからは目の前に羅臼岳がドーンとそびえ立ち、国後島をも望める眺望の素晴らしい峠です。
知床八景(オシンコシンの滝、オロンコ岩、夕陽台、プユニ岬、フレペの滝、知床五湖、カムイワッカの滝)のひとつです。

 地元の方々の長年の要望から、今から50年ほど前の昭和38年道路の建設が始まりました。
18年の歳月を費やした難工事だったそうで、昭和55年に開通し、人と人とを結ぶ道となり、二つの町を訪れる観光客は倍増したそうです。
まさに地元の方々にとっては希望の道となりました。

 知床はオホーツク海からの風の通り道で、天候が目まぐるしく変わったりします。
羅臼側と斜里側とでは天候も、がらりと変わっていることが多いようです。
そしてこの道路は、北海道内の国道で唯一冬期間閉鎖されます。
開通期間は4月下旬から11月上旬までですが、その年の気候状況により変わったりします。

 今年もまた、4月末からの大型連休前までの開通を目指し、3月18日に除雪が開始されました。
羅臼町、斜里町それぞれから合計100人ほどの除雪隊員が出動され、双方から除雪が進み、中間地点で合流し開通の運びとなるそうです。
 幾度となく通ったことのある知床峠ですが、春の開通に向けての作業員の方々の過酷な雪との戦いや、地元の方々のひたすら開通を待ち望む思いなど先日テレビで初めて知り、もっとご苦労のほどを思いやり感謝して通るべきだった・・・と反省しています。

 除雪作業は、先山と呼ばれる方が他のメンバーに先行し、雪の中を深く進み埋もれている道を見つけていく事から始まります。
目印となる木々の多くが20mを超える深い雪の中ですので、山の地形などを見ながら長年培ってきたご自分の経験と勘だけが頼りとか。
一歩誤れば深い谷底へ転落の危険です。雪崩の脅威もあります。
重機の届かない高いところの雪庇(風により雪がひさし状にできたもの)は地元漁師さんたちが応援して取り除いたりしておられました。

  ところが、大型連休の6日前、この時期にしては異例の猛吹雪が知床を襲いました。
その後も度重なる吹雪が・・・そして道はふさがれ埋もれてしまい、大型連休前の道路の開通は不可能になりました。
何ということでしょう、予想を超える大雪により除雪作業は振出に戻ってしまいました。

 開通を心待ちにしておられた地元の商店や民宿等々の方々・・・半年もの間じっと耐えてこられましたのに・・・自然が相手なので仕方がないとは言いながらも、どんなに心落ちされたことか・・・と。
今も、地元住民の思いを背負いながら、日本一難しいという知床横断道路の除雪作業が必死に続けられていると思います。
早期開通はみんなの悲願ではありますが、どうぞ無事にお仕事が終えられますようにと、お手伝いできない身としてはただ祈るだけです。

 ようやく昨日あたりから、この岩見沢にもチラホラと桜の花がほころんでいるのを見かけました。
でもどんよりとした空、冷たい風で首をすくめるような寒さは、桜には似合いませんね。
本州からは真夏日とか、熱中症に注意とかのニュースが飛び込んできますのに、まだまだ冬物の衣服をしまいきれない日々です。


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